悠久の歴史をもつ国際都市 北京(Beijing)

北京は中国第二の都市で、現在中国の首都となっています。
有名な観光名所が数多くありながらも、元朝に始まり800年以上にわたる壮大な歴史を持つ街。新旧が入り混じりながらも、経済発展が著しく、国際都市としての価値も高まっています。
日本から北京までは直行便でおよそ3時間。時差も日本よりマイナス1時間と身近な国です。初めて訪れる中国が北京市だったという方も多いでしょう。
市内の交通の便もよく、空港は2つ、駅はアジア一の巨大ターミナル駅北京西駅があります。こちらの駅は一見の価値があります。
北京見物の有名どころとしては、歴史的遺産の紫禁城、天壇、北海、頤和園が挙げられます。

photo credit: Thank you, my friends, Adam! Blue Sky over the Forbidden City ( 紫禁城上的蓝天 ) via photopin (license)
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明時代の終わりとともに、清朝が発足します。映画『ラスト・エンペラー』でおなじみの宣統帝(溥儀)終焉までのおよそ300年の間、紫禁城が皇帝の住まいでした。
中国は、大学などをとっても校内を自転車などで移動しないと次の授業に間に合わないというくらい広く、その国土の広さに驚かされるでしょう。紫禁城も同じように
かなりの敷地面積を誇っています。17世紀前半に反乱が起きたので、そのため建物のほとんどが再建されたものですが、この広大な宮殿を目の当たりにすればいかに
清朝が権力を誇示していたかがうかがえるでしょう。

天安門事件で有名な天安門広場の楼上にいくと、目の前に人民大会堂が見えます。ここは年に一度、日本の国会のようなものが開かれる場所です。ニュースなどで見る
北京の軍事ではよくここが映っています。さて、午門という南に位置する大きな門をくぐると、大和殿前広場が見え、はるか向こうに正殿である大和殿が見えます。実は
現存する、中国で唯一の木造建築です。次々に建物が現れますが、神武門という門がありますが、これは紫禁城の北にあり、現在は故宮博物院の出口となっています。
歴史的建造物を博物館として使用しているあたりも、歴史の一端が感じられるのではないでしょうか。

photo credit: Shinichiro Hamazaki Tourist Boats Going Down the River via photopin (license)
photo credit: Shinichiro Hamazaki Tourist Boats Going Down the River via photopin (license)

この清朝時代の栄華を反映する建築物に、円明園があります。フランスのヴェルサイユ宮殿をお手本としてバロック様式の庭園で、乾隆帝の時代にさらに豪華になりました。
しかし、残念ながら1860年のアヘン戦争の最中に、フランス、イギリスの軍によって放火されてしまい破壊されつくされます。円明園と同じく、離宮として造られた頤和園も
同じように焼き尽くされてしまいます。略奪の痕跡を消すために焼き討ちにされてしまったのです。
円明園は、当時の焼き払われた凄惨な状況を今に伝えています。中国の庭園で初めて噴水がつくられたことでも有名で、たいへん重要な文化財となっています。
また、頤和園は乾隆帝が自身の母親の還暦を祝うために建てられた離宮なのですが、焼き払われたあとは紆余曲折を経て悪女として名高いかの西太后の避暑地として再建されました。
現在はその広大で、美しい庭園風景、昆明湖の眺めなど見どころの多い北京を代表する観光地となっています。

photo credit: C.J. Wang IMG_0446 via photopin (license)
photo credit: C.J. Wang IMG_0446 via photopin (license)

度々登場する乾隆帝ですが、彼が統治した時代まではまさに清朝は栄華を誇ったといってよいでしょう。
明清代の皇帝が天を祀った天壇があってこそかもしれません。豊穣を祈り、世の太平を願いました。聖地のような存在だったのです。
天壇は現在、天壇公園となり回廊でお年寄りなどが将棋などのゲームをしている和やかな空気が流れる場所です。
天壇はそのデザインが中国的でありながらも、斬新な円柱形をしており、一度見るときっと印象深いものになるでしょう。青い外壁部分は天の色つまり空を表しています。
明時代の永楽帝のとき、故宮建設と時を同じくして建てられましたが、ここも広さでは負けていません。天=神さまの場所なので、ここが皇帝のいるところより狭いわけには
いかないだろうということが理由ではないかといわれていますが、故宮より4倍も広い敷地面積をもっています。

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