烟雨西湖

烟雨西湖
烟雨西湖

杭州は中国七大古都のひとつに数えられていて、マルコポーロも「地上の楽園」と称える風光明媚な観光地です。非常に景色が綺麗な場所が多く、中国十大風景名勝のひとつがあったりもしますし、宋の時代の町並みを再現したテーマパークなどもあります。また、日本の僧と縁が深い寺もありますので、杭州は色々な楽しみ方ができる観光地となっています。

中国十大風景名勝のひとつが、杭州市街の西に位置する西湖です。この西湖には、南宋時代に「西湖十景」が定められていて、断橋残雪、平湖秋月、柳浪聞鶯、三潭印月、曲院風荷、蘇堤春暁、南屏晩鐘、双峰挿雲、雷峰夕照、花港観魚があります。西湖十景は、それぞれに特徴があり、雪景色を観賞するのに最高の場所や、約500本のしだれ柳が美しい場所、夕日とのコントラストが美しい場所、満月の夜に船から見る情景が美しい場所、蓮の花が非常に綺麗な場所、花と鯉を観賞するのに最高の場所などがあります。一度に全ての場所を回るのも良いですが、旅行する時期に合わせて回ると、最高の景色を味わうことができます。杭州駅からタクシーで15分程度の場所にあり、比較的行きやすい場所でもあります。

西湖十景のひとつである南屏晩鐘は、夕日と鐘の音が作り出す情景のことですが、その鐘は浄慈禅寺にあります。この浄慈禅寺は、中国の名僧と言われる済公が修行した寺ですが、日本から中国に渡った道元も修行した寺で、日本との縁も深くなっています。南屏晩鐘の鐘は、鐘楼の2階にあり、1回1元で突くこともできますので、西湖を見ながら突いてみると良いでしょう。

宋城は、杭州市西湖風景区の西南にある、宋の時代の町並みを再現した中国最大のテーマパークです。宋の時代の建物を再現しただけではなく、職人や庶民など当時の衣装を纏った人々が闊歩していて、タイムスリップした気分を味わえます。また、この宋城は、楽しみながら学べる歴史の城をテーマとしていて、タイムスリップの感覚を味わうだけではなく、杭州の歴史の深さを感じさせるようになっています。この宋城は、杭州駅からタクシーで25分程度かかりますが、1日中飽きることなく楽しめますので、杭州に行く際には、ぜひとも行っておきたい観光地です。

杭州は景色が綺麗なだけに、綺麗な水が湧く名泉もあり、杭州駅からタクシーで15分程度の場所にある虎ホウ泉は、天下第三泉と称される名泉で、杭州植物園の一角には、玉泉という西湖三大名泉もあります。どちらにも茶館がありますので、その名水でいれたお茶を飲むことができます。